先日、常陸太田市にてCanon DIAL35 SE 28mm f/2.8 ハーフサイズカメラを出張買取いたしました。
ハーフサイズカメラとは、135フィルムをいわゆる「ライカ判」(36mm×24mm)の半分のハーフ判にて使用するカメラで、ハーフカメラとも言います。
フィルムが高価だった時代に、2倍の枚数が撮影できることで人気が出ましたが、フィルムのカラー化に伴う現像・プリント価格の上昇やフルサイズカメラの小型化・廉価化に伴い衰退していきました。
また、DPEショップのチェーンが広まるなどといった現象の動因となったミニラボの時代以後では、店頭の機材がハーフサイズに対応していない場合に設備を持った現像所に送るため、現像に時間を要するということもデメリットとなりました。
今回のご依頼は、農機具の査定でお問い合わせをいただいていたお客様でしたが、お伺いした当日に急遽「古いカメラがある」とご相談をいただき、その場で追加で査定をいたしました。
まず、カメラやレンズのメーカーや型式をもとに、どれくらいの需要や希少性がある商品なのか、大まかな査定額をお出しします。
次に、外観の状態や動作異常の有無など、お品物の状態を見ていきます。
【主なカメラの種類】
・大判カメラ
特に大きなフィルム(通常は4×5インチや8×10インチなど)を使用するカメラの一種です。
大きな詳細をキャッチする能力があり、特に風景やポートレートの撮影に優れています。
・中判
フィルムまたはデジタルセンサーのサイズが、35mmフィルムよりも大きく、通常は120フィルムや220フィルムを使用するカメラです。
詳細な解像度と優れたダイナミックレンジを提供し、特に大きなプリントや商業用に適しています。
・二眼
主に中判フィルムを使用するカメラで、2つのレンズを持つのが特徴です。
一つは被写体を撮影するためのレンズ、もう一つはファインダー用のレンズです。この構造により、ファインダーを覗きながら撮影ができます。
・蛇腹
特に大判フィルムを使用するためのカメラで、特徴的な蛇腹部分(伸縮可能な布製の部分)を持っています。
蛇腹部分は、レンズとフィルム面の距離を調整できるため、ピントや構図を自由に変更できます。この構造により、さまざまな撮影距離に対応が可能です。
【カメラやレンズの保管方法】
カメラやレンズは湿気や埃に弱いため、適切な保存方法を取らないとカビが発生してしまうことがあります。
カビが発生してしまうと撮影した写真にカビが写りこんでしまいます。
また、内部にカビが発生してしまった場合、それを取り除くには分解する必要があるので知識も技術も必要となります。
個人での修理やメンテナンスはとても難しいため、専門店に依頼することが一般的なようですので時間も費用もかかってしまいます。
・保管庫を使用する
カメラ専用の防湿庫や保管庫が売られています。
保管庫を使用すれば湿度の管理が簡単に出来るため、保管庫に入れておくだけでカビの発生やチリ・埃の混入を防ぐことができます。
しかし、本格的な設備をそろえるにも費用や場所の確保が必要となります。
・乾燥剤の使用
簡易的な方法としておすすめなのが、市販の乾燥剤や除湿剤と一緒に密閉できる袋や容器に保管しておくことです。
定期的に乾燥剤や除湿剤の入れ替えは必要になりますが、カメラやレンズにカビが生じてしまった際の対処に比べればとても簡単なメンテナンスと言えます。
カメラを売る際にはもちろん状態が良い方が査定額は高くなりますが、お手持ちのカメラやレンズをなるべく良い状態で長く使用するためにも、今回ご紹介したような適切な保管方法を取ることをおすすめいたします。
お電話でのお問い合わせの場合、受付時間は8:30~17:00となっております。
お品物の数が多い場合や、電話受付の時間に間に合わない場合にはLINE査定をおすすめしております。
また、これからお引っ越しシーズンに伴い、出張買取についてのお問い合わせが増える見込みです。
お客様のご希望の日程に沿えない場合も考えられますので、出張買取をご検討中のお客様はお早目のお問い合わせをおすすめいたします。
ぜひよろしくお願いいたします。
出張リサイクルショップ24時 楊箸